初めは大学から新卒でグループ会社の核である下平電機製作所に入社しました。本社工場や滋賀工場などさまざまな拠点で経験を積んでいたのですが、ある時、シモヒラ電装の常務と技術部長から、技術部門の強化のために「こちらに来てみない？」と直接誘っていただいて。それでこちらに転籍したかたちです。

現在は技術部生産技術グループに所属しています。製品の仕上がりをチェックする機器のメンテナンスなど、どちらかというと品質管理に近い仕事です。
新しい製品の場合は検査機で仕上がりを検証し、正しい状態になって初めてその製品を量産する体制ができるわけですから、かなり慎重になります。でき上がってから試してみないと分からない不具合というのも多いです。
現場で実際に作業をする人がやりやすいような仕組みづくりというのも行っています。やりにくいものをやりやすくする、というのが仕事なので、さまざまな意見を聞いて改善点を見つけ、それを実践しています。現場の声を拾いあげて改良すると「仕事がしやすくなった」と感謝されるのが嬉しいですね。

とにかく雰囲気がいいです。大学時代、体育会系の部活に所属していて上下関係がとても厳しかったので、その頃に比べれば…（笑）
製造、技術、品質管理など、いろいろな部署と関われることがいい刺激にもなります。30代～40代前半の人たちが多くて、年齢が近いせいか、技術面だけでなく色々なことを相談しやすいです。良い先輩に恵まれ、貴重なアドバイスをもらっています。

大学では情報通信関係のコースだったので、今の仕事とは畑違いといえるかもしれません。でも学生時代に学んだ知識や技術よりも、実際に入社して仕事をするなかでの学びや経験の方がずっと自分を成長させてくれるので、そこはあまりこだわらなくてもいいと思います。
それ以上に大事なのはコミュニケーション能力ですね。常に色々な人からの要望を聞いてより良い製品作りをしていかなければならないので、話し上手より聞き上手になる必要があることを実感しています。